格好の良い家にこしたことはありませんが、デザインばかりを優先してしまい、構造体に無理が生じてしまうのは怖いですね。
しかし、壁の中に隠れてしまう構造体。
どこにどのような無理が生じてしまうのでしょうか。
具体的に構造パーツ一つ一つについて構造計算を行ってみれば、簡単に発見することができます。
多くは梁の大きさが足りない、必要な部分に壁や柱がない、梁を飛ばしすぎている、梁の組み方に無理がある、荷重が屋根から柱、床、そして梁へと流れていく過程において、予想外の重さが加わっている、などが挙げられるでしょうか。
これらを構造計算により見極めながら、構造設計を進めていきます。
実際の計算時には、このように3Dにてシミュレーションを行い、建物をコンピュータの中で回転させながら、上下左右からきちんと納まっているかを確かめながら設計を進めていきます。
緑の箇所の荷重によって、赤の梁の大きさが算出されていることが、この画像から読みとれます。
構造計算と3Dシミュレーションを行うことにより、意匠的にも建物の構造バランスを確認することができます。
ここにこんなに大きな梁が来てしまうと、天井に露出してしまうので良くないな、
この柱には小さな荷重しか掛かっていないから取り除く事ができるな、
等のデザインに関わる変更を、構造計算を行いながら視覚的に且つリアルタイムに確認していきます。
CAD(キャド:Computer Aided Design)技術の発達により、設計はより安全に、確実になってきています。 このような3Dの絵を見ていただくことにより、お客様にとっても、構造的な説明もより理解しやすく感じられると思うのです。
さて、構造検討の終わったこの家も揺らしてみましょう。
X方向、Y方向、ともにしっかりと耐力壁が揺れに抵抗し、全く歪むことなく耐えてくれていますね。 安心は技術の積み重ねの上に成り立つものなのです。
【構造設計の最新記事】

